長持ちする家について(バルコニー編)
皆さんこんにちは!住宅オタクです😀
緊急事態宣言が発令され、住宅業界だけでなく、社会全体への影響が大きくなってきていますね。
私も不要不急の外出は控えて家づくりの勉強に勤しんでおります(笑)
本日の長持ちする家については、バルコニーの話になります。
バルコニーの仲間にベランダがありますが、違いは屋根があるかどうかだけなので今回はこの2つを総称してバルコニーと括って話をしていきます。
まず、なぜバルコニーが長持ちする家と関係するのかというと、バルコニーに関する防水機能の良し悪しが家の構造躯体に大きな影響を及ぼすからです。
バルコニーは基本的に屋外に設置されていて、日常的に紫外線や風雨にさらされています。
防水がしっかりできていないと、家本体に雨水が侵入して、耐震性に大きな影響を及ぼします。
そのため多くのバルコニーには、FRPというプラスティック系の防水加工が施されています。
FRP防水の特徴としては
- 素材としての硬度が高い
- 衝撃・摩耗に強い
- 接着する力が強い
この3つが主な特徴になります。
しかしFRP防水にも大きな弱点が存在します。
まず1つ目に、素材としての硬度が高いために、地震や道路からの振動の動きに追従できずに割れてしまう可能性があることです。(追従性が悪い)
木造住宅は、材質の特性から揺れやすくなっていて、その動きとFPR防水の動きが違うため下地の動きに追従できずにFPR防水のひび割れが発生してしまうことになります。
2つ目は何と紫外線に弱いという弱点です。
FRP防水は、ポリエステルやウレタンなどで、表面をコーティングしているのですが、
これらは紫外線による経年劣化で、ひび割れていきます。
バルコニーというのは洗濯物を干すという明確な用途のもと設置されているため、基本的には日当たり良好の場所に設けられることが多いです。
ということは、紫外線がモロにこのコーティング層に直撃しひび割れを発生させ、その隙間から雨水が入り込み構造躯体に大きなダメージを与えてしまいます。
そしてコーティングの塗り替えのタイミングは7-10年程で、塗り替え費用は10万円程度かかることが多いです。
もし、すでに家を建てしまっている人でFRP防水をお使いの場合
↓のように、人工芝などのマットを敷いておくと、経年劣化を遅れさせることができるのでお勧めです。
そして現在仕様検討中の方であれば
スカイプロムナードという屋上庭園でよく採用される金属防水工法に切り替えることをオススメします。
木造建築 屋根・バルコニー金属防水工法スカイプロムナード|栄住産業
亜鉛メッキやステンレスを使用しているため紫外線にも強く、雨漏りするリスクがFRP防水に比べて極端に少なくなります。
そのため、標準タイプの亜鉛メッキ仕様で、10年。
ハイグレードのステンレス仕様で、30年の雨漏り保証をつけています。
金額的にはFRP防水に追加で
亜鉛メッキ 10万円
ステンレス 25万円
程度で施工が可能です(施工面積によって異なります。)
初期費用は掛かりますが、50年前後でかかるランニングコストで見ると、グレードアップしておくべきところではないでしょうか?
本日は以上になります。
また次回お会いしましょう!