住宅ローンの罠!?無料の8大疾病保障は意味がない!?
皆様こんにちは住宅オタクです!
本日は住宅ローンの無料特典でよく見る
金利の上乗せなしで団信・全疾病保障がついてくる
の罠についてお話しようと思います。
住宅ローンを考える際に一番重要な要素については、多くの方は金利かと思います。
しかしながら、最近の低金利が続く状況から変動金利についてはある程度横並びになってきており、銀行の利益的にも今後金利競争はある程度落ち着き、保証の面での争いになってくると予想されます。
その際に出てくる↑の保証内容についてはよく確認することをオススメします。
具体的に2020年4/14現在、価格コム変動金利ランキング1位の住信SBIネット銀行で確認していこうと思います。
ホームページに行くと8大疾病保障が無料で付いてくるとデカデカと書いています。
そもそも8大疾病とは
および5つの生活習慣病
(高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)
を指します。
ということは上記の症状で入院し12ヶ月を超えた際には住宅ローンが免除されるという特約になります。
では実際にこれらの症状で12ヶ月入院するというのがあり得るのかという話をしていきたいと思います。
平均の入院日数を厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」で見てみると、
ガン 17.1日
心疾患 19.3日
脳卒中 78.2日
糖尿病 33.3日
その他についてはデータなし
脳卒中が突出して長いのは植物状態の患者さんが平均を押し上げていることが一因となっています。
併せて退院患者数の割合も見ていきます。
0-14日 71.9%
15-30日 15.9%
1-3ヶ月 10.5%
3-6ヶ月 1.3%
6ヶ月以上 0.3%
これらのデータは勿論死者の数は除かれています。
以上のデータをみて
- 8大疾病にかかる。
- 12ヶ月以上入院する。
- 退院する。
ということはほぼほぼ不可能ということが分かって頂けると思います。
※働けなくなった時のローン返済免除については、ある一定保険効果があると思いますので、一考の価値はあるかと思います。ただしこれについても1ヵ月の免責があったりするので注意が必要です
いくつかの銀行についてはこの特典をつける事でお得感を演出していますが、このような余り意味の無い特典に釣られて契約しないようにしましょう。
住宅ローンも銀行によっては、
・土地の名義が建築主以外はローンが降りない(変動金利最安値を独走するジャパンネット銀行はこれに当たります)
・変動金利の割引を受けるのに様々な制約がある(月々○円以上の投資信託購入、給与振込指定、nisa開設etc)
・ハウスメーカー提携の銀行であればつなぎ融資が必要ない
上記のように様々な条件があり、ローンの申込みも仮申込や審査で数カ月かかることもあるので早め早めに準備することが必要です。
知識を蓄え、より良い家づくりを目指して行きましょう😀
それでは今回は以上になります。
また次回お会いしましょう!