耐震等級「3相当」の家は絶対建ててはいけない!その理由とは?
皆さんこんばんは住宅オタクです。
最近長野県で地震が頻発していますね。大地震の兆候でないことを祈るばかりです。
本日は地震大国日本における耐震等級についてのお話です。
そもそも耐震等級とは、住宅の耐震性能をランク付けした等級のことです。 住宅性能表示制度の「構造の安定に関すること」の項目で、等級1から等級3まで3段階で表示されています。
等級1は、建築基準法レベルの耐震性能を満たす水準とし、等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の強さがあることを示します。
そして正式な耐震等級の基準を受けるには、住宅性能評価機関による正式な検査に合格しなければなりません。
しかし、正式な検査をするには費用がかかります。
一般的に数十万円掛かると言われており、なおかつ書類や構造計算等かなりの時間と労力を必要とします。
これらの手続きを全て踏んだ建物のみが耐震等級3を名乗ることができます。
では反対に耐震等級3相当とはどのような建物かというと、
「耐震等級3にあるような手続きは踏んでいないが、社内規定や使用部材から耐震等級3と同じくらい地震に強いですよ。」
ということです。
いわば耐震等級1(建築基準法の最低限基準。これより下の建物は建てられない)
と書類上は何ら変わらないということです。
私の持論ですが耐震等級3を取得しない
にロクな会社はありません。
何故かというと耐震等級3を取得しないと絶対に施主が金銭的に損をするからです。
これは地震保険の保険料をのシミュレーションの画像です。
3500万円の保証をつけて、年間保険料は22000円です。
耐震等級3を取得している住宅については保険料が半額になるので11000円安くなります。
これは毎年掛かってくるので50年住むとなると建物の価値が下がることを考慮しても、トータル30-40万円の保険料の支払いに差が発生することになります。
検査には数十万円掛かると言いましたがそれでも精々20万円程度です。
そもそも保険料というのは保険会社が厳正なデータから掛かる費用と利益を計算しているのでそういう意味でも耐震等級3の建物というのは
保険料が半額で済む=倒壊する可能性が低い
とも言えるのです。
これらのデータから
耐震等級3を取得すると発生するのは
- 国の検査機関のお墨付き
- 費用もトータルでみると10-20万円お得
耐震等級3相当の家で発生するのは
- 家の強度は建築基準法の最低限の基準
- 支払い金額も倍増。トータルで10-20万円の損失
上記のメリットがあるにも関わらず耐震等級3相当の住宅を建てる会社というのは、施主側に寄り添った会社ではなく、自分達の手間暇を減らすことを選んだ会社ということです。
皆様も住宅を選ぶ際にはこの
「耐震等級3相当」
という言葉に騙されないようにして下さい。
本日は以上になります。
それではまた次回お会いしましょう!